懐かしいの坂下.探索.7.
まさに坂下は川と.ともに発展してきました
また.馬もそのうちの一つです
明治の初め頃は300頭位おったそうです・・
その頃.坂下の戸数は700戸位ですので・2件に1件は馬を飼っていた
勘定になりますね..
興亜馬事大会に出馬した双葉山号
店の前で記念写真を
興亜馬事大会は昭和16年の9月ですので..父が写ってますが
(画像右.)15年に召集.17年の4月に負傷して台湾の高雄.九州小倉と転送されて
17年9月に現役満期除隊してますので17年の11.12月位に撮られて写真です
父は再度.20年の4月に召集.浜松の陸軍学校に入隊しています
画像左の子供は孝夫さん(たかちゃん.と呼んだました)
一番上の画像右は丸十商店の鹿之助です・(ろくのすけ)と読みます
時代とともに馬.牛.の必要性がたかまりはじめ 特に馬は農家で
1頭から2.3頭飼っている農家もあり農作業が飛躍的にのびるようになり
家族同様にして宝でした
日清.日露戦争が始まり馬の需要がたかまり.戦争が終わり
馬は軍の重要な兵器として.法律によって馬の馬籍法が執行されました
馬名.生年月日.産地.性別.特徴.などが記入されていました
現在の車の車検書と一緒ですね
こうした中で坂下にも産馬組合ができ.馬市場もできて県下一の
馬産地になりました

昭和28.31年代の馬市
坂下は銘馬が出るところやで買いに来たとこや
などと言い婦人会のバザーで大福もちを食べて勢いのいいセリ
をしていたそうですよ・・
28年当時.坂下新聞の記事によると坂下から50頭.付知から52頭が
出場して最高が3万6百円.平均2万6百円で.好成績でした
当時の1万は現在の100万位でしょうか
高部の馬場地区は馬市場のなごりが少し残っています.
バイパスの坂下支所の信号を左折して柳渡橋を渡った所が
馬場地区で現在は自動車の修理工場が左にあります
この辺り一帯が馬市場でした
昭和初め頃
30年代頃
画像左の川.向こう側の建物は進隆社(吉村製糸)
馬市は9月6日に行われていまして.時期になると
何処からととなく豚.牛.馬が飼い主に引っ張られて
町の中を通り抜けて行きましたよ..町の中の道には糞が
あちらこちらに落ちていましたね
画像の橋は柳渡橋で丸太橋でした.台風で架け替えられて
木造の良い橋になりました.画像.下の方に馬場地区で市場も
少し見えます
荷馬車は農家の現金収入の一環で農作業が終わると.今度は
駅に行き荷物の配送をしていました.町の中でも20件ほどの荷馬車が
あったそうです.
中には専門の荷馬車屋もいました.弓矢さんもその中の一人でした
遠くは飛騨高山まで商売を広げていました
坂川鉄道も走りは馬車からで川上村の管林を坂下まで運んでいました
材木の需要が.たかまりこれで運んでいては能率があがらん・・
森林鉄道をと国と川上村とでの共同出資として敷かれました(大正15年12月)
坂川鉄道と新坂下駅
昭和の初め頃の坂川鉄道と新坂下駅
説明文には大正10年としてありましたが.坂川鉄道は大正15年の12月
からですので.昭和の初め頃と思われます
日本各地で馬に変わる鉄道が敷かれて.農作業も機械化が
進んで発動機が出てきました.また発動機を積んだ耕運機も出てきて
ますます馬.牛の需要がなくなってきていました
画像の新坂下駅は現在の坂下病院の裏で営林署の貯木所があった所ですね
貯木所のなかには線路が敷いてあり沢山の材木が積んでありましたよ
奥の二階建ての白い家は帝室林野局の(営林署)の建物として遅くまで
残っていましたね
小さい時に虫を取りに行った覚えがありますが.駅の裏に行くには随分
遠回りをしなければ行けなかったですね..母親に材木の上に登っちゃー
あかんでなー..なんて良く言われましたね.
この線路と敷地は一部.発電所工事で使用してた時の物も含まれていますね
発電所工事の路線は貯木所の一分から帝室林野局の事務所の前を通り
今の東町から降りてきた裏道を渡り
野村さん宅のどてをぐるりと回り新しい農道を上ります
途中で分かれ道があります
神田の店の前(神田の自販機の下の道)を通り.みちなりに真っ直ぐ行くと
対鶴橋に行きます
賤母発電所工事時の坂下駅ホーム
ホーム一杯にセメントが積んであったそうです
時代とともに馬を飼っている家が坂下でも無くなってしまい
大事な花馬行事が出来なくなる恐れが出てきました
一時は木馬を作ってこれを引くか・・・なんて案もでて
田立とか.川上とかで借りてきてなんとか花馬行事を行って来ています
今は花馬保存会が木曽馬の産地(木曽の開田)に飼育保存を委託して
頂いています
800年の伝統の花馬はいいですねーーーー
<1に戻る><2に戻る><3に戻る><4に戻る><5に戻る>
<6に戻る><8に続く><9に続く><10に続く>
<11に続く><12に続く><13に続く>
<14に続く><15に続く><16に続く>
つづきは次回で お楽しみに